バス運転士の過酷な労働環境

バス業界

バス運転士は外から見ていると、大型車を運転する技術は必要だけどスピードを出すわけでなく、安全最優先でゆったりと運転する。公共交通を担っているので、バス優先の道路設備や道路交通法にも規定がある・・等々、労働環境は整っているイメージを持つかもしれません。私もそうでした。
ところが、中に入ってみると過酷な労働であることを思い知らされました。
・長時間労働(最長1日16時間可)
・休息時間が少ない。翌日の出勤まで9時間あれば乗務可(推奨11時間、最低9時間)
・休日が少ない(最大13日連続勤務可)
これらは、昨年からニュースでも取り上げられているのでご存じの方も多いでしょう。()内は運輸規則の改善告知基準で認められています。コロナ以降は異常なバス運転士不足による休日出勤が激増(事実上の強要)。
時折ニュースでバスの事故が取り上げられますが、悲惨な事故の背景には、こうした過酷な労働環境があります。しかしながら、この“背景”については取り上げられていません。

ルール無用の一般車両
・違法駐停車だらけの道路
・あおり紛いの運転
駅周辺や商業施設近辺に多い駐停車。バスは通れないか対向車が途切れるときを待つしかありません。バス停発車時は道路交通法に規定されているとおり妨げてはいけないハズ。
現実は、譲る車のほうが珍しく途切れるまで待つしかありません。これだけでも、どれだけの時間ロスになるのでしょう。強引な割り込み、追い越し、二輪車のすり抜けに常に警戒しつつの運行。


次回、バス利用者のマナー問題について。


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