バス運転士の過酷な労働環境②

バス業界

バス運転士の労働環境について前回は勤務形態や道路状況について書きましたが、バス車内にも目を向けていきます。
乗客のマナーに関して。接客サービス業を中心に“カスタマーハラスメント”が社会問題になってきて対策を講じる企業も珍しいことではなくなってきましたが、バス業界でも同様の問題があります。
・信号の変わり目で停まると「(急いでいるのに)なぜ停まる」
・バス停への接車に距離があると「乗りにくい」
・遅れていると「何時のバスだ」「遅刻する、どうしてくれる」
・車内温度に対して「風邪ひく」「サウナか」
・何かをしたわけでもないのに「態度(愛想)が悪い」
・車内をゴミ箱代わりにする
・注意喚起しても走行中に車内を移動する。
・バス停発車直後にドアを叩いて「乗せろ」
などなど、挙げればキリがありません。
運転士に暴言を吐いたり、遅延の謝罪を過度に(「遅れてすみません」では済ませない)要求する。といったものが多いです。こうしたカスハラに恐怖を感じて辞めていった同僚も数多くいて労働組合としても問題視していますが、現状は具体的な対策はありません。

全国でバスの運転士不足から減便・廃止せざるを得ない状況にあるのは、過酷な労働環境により離職者が多く、成りてが少ないのが原因です。
バス会社単体では、限界がある問題もありますので、行政も交えて今後の公共交通をどうしていくのかを考えなければならない、先送りせず答えを出さなければならない時ではないでしょうか。

*私の経験のひとつを書いています。 「苦情?クレーマー?カスハラ?


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