年間で一番暑い時期になりました。
バスの冷房は常に全開状態です。それでも陽射しが強い日中は効きが悪い。ドアを開けるたびに熱気が車内に入ってくるのを感じます。路線バスの性質上、田舎などの乗降が少ない路線でもなければ車内温度を保つのは難しいですね。
バスによってエアコンの性能の差もありますので、効きがイマイチなバスに乗ることになったら、その日は気が重い一日になります。運転士同士でバスの特性は情報共有されていますので、出勤して使用するバスの鍵を渡されると「今日、○○○○(車番)なんだよ・・ハズレ引いた」といった嘆きの声が出てしまうことも。
長い場合14時間前後の勤務になるので、運転士にとってはキツイですね…
これは乗客の方にも言えることで、乗ったバスのエアコンがあまり効かないとなったらショックですよね。場合によっては「なんでクーラー効いてないの?熱中症になるじゃないか!」と文句のひとつも言いたくなる場合も。私も毎年数回は「クーラーもっと効かせて」のような要望、苦情を言われることがあります。もちろん、全開ですが性能の限界、また、ドアを開けると外気で一気に温度は上がってしまいますのでどうすることもできません。
例年のことですが、営業所にも“バス車内が暑い”と苦情が入ります。それも結構な頻度です。苦情があった場合は当該バスの様子を運転士に無線等で確認する、車庫に戻ったタイミングで確認して酷い場合はバスを交換することもあります。
日除けカーテンが装備されているバスであれば、日中はすべて降ろして車内温度の維持に務めますが、新しい型のバスは装備されていないタイプが多くUVガラスとはいえ、カーテンよりも温度は上がりやすいですね。
車庫から出発前に早めにエンジンをかけて車内を冷やしてから出庫する、運行間の待機中も状況が許せば(場所によってエンジンオフが決められている)車内を冷やしています。
一見、涼しい車内にいる運転士は“いい仕事”に見えるかもしれません。実際は運転席は客席以上に直射日光に晒されますので、体力の消耗は見た目よりはるかに激しいものです。
最も暑い時期、バス車内は・・
