お客を乗せる

運転練習を兼ねた路線教習をしばらく続け、今度は先輩運転士の実車に添乗します。実際の営業運行に見習いとしていっしょに乗り、仕事の流れや雰囲気を体験します。私は運転をせずに邪魔にならないところ、前扉付近で見学します。
お客が乗ってくると空気が変わり緊張感が一気にあがります←私だけかな??
乗ったのは朝の通勤時間帯だったのでお客の数も、交通量も非常に多い。途中からは私の居場所を確保するのが難しくなるほどビッシリ。バス停から発車し本線に入るにも車が多く動けないときもしばしば。そんな状況でも先輩運転士は涼しい顔で運転しています。
横で見ている私は乗客の多さに圧倒されているうえに、周りの車の無謀さにヒヤヒヤしています。というのも、バスがバス停から本線に入ろうとしていても多くの車は譲りません。途切れたタイミングで入って行くのですが、なかには本線に入っているにも関わらず強引に追い越しをしてくる車もチラホラ。私はキモを冷やす場面が何度もあったのですが、運転している人は平然として変わらない様子。これはスゴイ。
朝の時間なので基本は、「住宅街→駅」の便になるので1運行終われば次の始発先へ回送して駅まで運行する・・の繰り返しです。
ただただ圧倒されているだけで、あっという間に朝のラッシュ時間は終わり休憩に入ります。先輩に感じたことを話すと「慣れだね。」と一言。最初は皆同じように感じるらしいけど、やっていくうちに慣れてくるらしい。それでも無謀な車は怖いし腹立たしいという感情はあるそうです。
これまで、お客として見ていたことと、立場が変わって運転すると大きな違いがあることを思い知らされました。

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