「バスはいつも遅れる」「なぜ時刻表どおりに来ない?」と思っている方は多いハズ。私自身もバスを利用していた頃は「どうせ遅れて来るから時刻表より遅く行ってもいいや」とのんびり構えていました。
ところが、バスを運行する側になって遅れる理由はたくさんあるなぁと思い知ることになった。
様々な理由での渋滞、車内対応(接客)、安全運行、乗降に意外と時間が必要・・などなど。
もっとも頻繁にあり影響が大きい道路渋滞は一般道を走るバスには避けられないこと。交通量が多くて自然渋滞や事故、それを見ることで起きる脇見渋滞、路上駐車によるもの・・渋滞の原因はたくさんあります。
ラッシュ時やお年寄りが多く利用する時間は、乗降にも時間がかかります。私が意外に感じたのがこの乗降による時間でした。ひとつのバス停では少しの遅れでも、何度も繰り返すと大きな時間になってしまいます。
これらは仕方のない要因だと思いますが、実は他に驚きの理由があります。
バスは遅れるようにダイヤを組んでいるのです。
「え~何それ!」とツッコミが入りそうですね。私も知ったときは耳を疑いました。
これには理由があって、バスは早発(時刻表の時間より早く発車すること)が法律により禁じられています。そのため時刻表(運行表)作成時に、バス停間は必要最小限の時間しか設定されていません。
極端な表現をすれば、“遅れるのは問題ないけど、早く着かないように”という考え方です。区間によって事情は異なりますので調整はしていますが、前提となるのは先述の早発防止です。
元々、時間設定が厳しいところに渋滞などの外的要因が加わると遅れがちになってしまいます。
電車のように、各バス停で何分遅れというのがわかれば気持ちも落ち着くのではないかと思いますが、都市部など一部では採用されているようですが、せいぜいスマホのアプリで対応というのが現実ではないでしょうか。
バスが遅れるのは・・
