バス運転士になろうと思っている方にとって、気になることは運転技術?人間関係?それとも年収?
どれも気になりますよね。他にもあるかもしれませんが、今回は年収について触れていきます。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2020年)によりますと、日本人の平均年収は約436万円、バス運転士の平均年収は約427万円となっています。ここからは日本の平均よりもやや低いことが見受けられます。あくまで平均なので実際はバス事業者によってバラつきがあるかと思われますが、規模が大きいほど、地方よりも都市の方が良くなる傾向です。
バス業界の賃金形態の特色として、基本給が低く設定されており残業や休日出勤で加算する仕組みです。そのため、ある程度の休日出勤をこなさなければ上記の金額には満たないと推察されます。
1日14時間以上の勤務をして、休日出勤もしなければ平均に届かないということです。賃金が低い理由として、公共交通であるがため、採算が取れなくても安易に路線削減、減便や運賃値上げができないという背景もあります。規制緩和による競争が激しくなり、利益が出にくい産業構造が長時間労働・低賃金の改善が進まず離職者が増えて運転士不足が止まらない状況です。
特に20代~30代の若い世代は結婚、子育てを考えると将来に不安を感じて、転職していくのは無理がないことですね。
気になる年収は?
