バス運転士をしていると人間観察がクセになってしまいます。
クセというより安全確認の一種になるのですが、ミラー越しに車内の乗客の様子を観察しています。運転中なので、じーっと見ているわけではなくチラ見ですが。
何を見ているかというと、不自然な動きをしている人のチェックです。例として、乗車すると入口付近で立ち止まり車内をキョロキョロと見ている人をよく見かけます。これは空いている席の確認をしているようで、座る席を決めるまで後ろから続々と乗車してくる人たちの邪魔になっていてもお構いなしです。周りの状況に意識が向いていないんでしょう。こういった方は悪意がなくても自分本位の行動をすることがあり要注意です。
バスは揺れますので、不用意に席を立ったり、席の移動をすると転倒することもあります。そのため、バス停や信号待ちで発車するときには車内の様子を確認します。気になる人は立っていないか確実にチェックしていきます。多くの人はバスが揺れるので動くことはありませんが、上記のようなタイプの人は目が離せません。もし、走行中に車内を移動しそうになったら「停まるまで席でお待ちください」と声をかけ、事故を未然に防ぐことも必要です。
車内外ともに注意をしなければならない神経を使う仕事です。
バス運転士は人間観察も仕事のうち?
