バスの苦情で多いのが遅延に関するものです。
なぜバスは遅れるのか?一般道を利用するため道路事情の影響が大きく、ダイヤ通りに運行するのは困難なためです。私も経験がありますが、運賃箱に入れる際に叩きつけるように文字通り“投げ入れ”の方も見かけます。座席で何度も大きなため息をつく人もあれば、何度も時計を見ながら「チッ」と舌打ちする人も。
また、「何時のバスなんだ!」「時間に間に合わない!」などと怒鳴られることもあります。気持ちはわからなくはないのですが、渋滞していてはどうにもなりません。しかし、こういった苦情はバス運転士にの仕事にはつきものなので、嫌気がさして退職していく人もあります。いわゆるカスタマーハラスメントですね。バス車内で大勢の乗客に対して運転士はひとり。乗客全員が苦情を言うわけではなく、バスに遅延はつきものであることを理解されている方が大多数ですが、心理的には厳しいものがあります。
こういう時でも平常心でいないと事故リスクがあがります。
そのため、バス運転士はメンタル面での強さも必要になる仕事ともいえます。
無言の苦情
