バスに冷房入ってない!

乗客

夏も終わりに差し掛かり、もう一息で厚さに耐える日々もおしまいです。
バスは窓が大きく、陽ざしがまともなので車内の温度は上がりやすい構造です。毎年のことですが、車内が暑いという苦情が営業所に入ります。それも、結構多めに。
日中は強い日差しで車内温度は下がりにくい状況です。冷房性能が高いバスは、まだマシなのですが弱い車種だと風の音は激しくするのですが、肝心の冷気は弱いのです。これはもう性能の限界なので、どうすることもできません。日除けカーテンがあるバスならすべて閉めるといくらか冷房効率は上がるのですが、路線バスはドアを頻繁に開け閉めするので冷気も出てしまいます。
「バスが暑くて堪らん」「なぜ、もっと冷房を効かせないのか」中には「運転手だけ涼しいんじゃないのか」と言いがかりのような内容もあります。当然ですが運転士だけが涼しいなんてことはありません。むしろ運転席は陽ざしを遮れないので座席よりも暑いくらいです。

私も乗客から「暑いからもっとクーラー強くして!」と言われることがあります。そのときは、現状が目一杯であることを伝えますが、運転士に直接言う人は簡単には納得してくれません。少しの間不満を言わないと収まらないようですね。これも接客業の要素をもつバス運転士の仕事のうちです。こういったことが嫌な人は休憩室で憂さ晴らしをしていますが、運転士は運転だけしていればいいといった時代ではないので、接客が苦手な方は苦労されるかもしれません。

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