バスは出庫前点検といって、毎日必ず決められた点検を行います。エンジンオイル、ベルト類、タイヤ、ライト、ドア開閉やエアコンなど営業運転する前のチェックです。車検や整備は別にありますので、細かなところまでは見ないのですが、もし運行中に不具合があると事故につながる恐れもありますし、中断するようなことになると色々と面倒なこと(大人の事情)もありますので、簡易チェックとはいえテキトーでは済まされません。
経験上、不具合があってもライト類の切れがほとんどで、その場で交換して完了です。私の担当外でしたが、エンジンにベルトが数本あるうち1本が切れているケースや外れていることもありました。昨日、運行していたバスなのになぜ??気づかずにそのままだったのでしょうか・・当然、そのバスは当日使用できず代車を用意することになります。
この点検が冬は厳寒の中行いますので、手の感覚はなくなるし体の震えも止まらずで私は非常に苦手です。早朝、まだ暗い中キンキンに冷えたバス車内は氷の洞窟のような(行ったことはありませんが)イメージを抱いてしまいます。
ちなみにですが、バスは暖房が効きだすまでに時間がかかります。エンジンが温まるのに時間を要すこともありますが、先ほどの氷の洞窟の例えのように車体が冷え切っていますので、暖房が効きづらいのです。そのため早い時間の運行は車内が寒い場合もあります。
冬の出庫前点検はつらい
