バス運転士が困ったと感じる乗客

乗客

バス運転士が困ってしまう利用客について。
不特定多数の人が利用するバスでは、公共の場でもあり社会のマナーも必要となってきます。
ところが、まるで貸し切り?と思うような行動をする人もチラホラ。同僚の運転士からもよく聞く困った乗客3選を紹介します。

1.接客中なのに話しかける人

バス運転士は、運転だけでなく路線案内、両替機操作、ICカードチャージなど利用客との接客もあります。 接客業の方はよくある場面かもですが、接客(会話)中にドアの外から「すんませ~ん、○○行きますか?」と声をかけられることが結構あります。
内心「会話中が見えないの??」と感じるシーンです。声をかける方からすれば“急いでいるから”と言われそうですが、順番が守れない人多いです。もし、自分が逆の立場ならどうか?とは考えられないんでしょうか。
私は中断するのは失礼なので、即答できるような内容なら答えますが、説明が要るような場合は待ってもらっています。
同僚の運転士の中には、こういった場面では声をかけられても接客中の方が終わってから「すみません、お待たせしました。どうぞ。」と途中では対応しない人もいます。中には何度も声をかけてくる人もありますが、その場合は「終わるまで待ってください」と告げるそうです。そうすると酷い人だと、暴言を吐いて立ち去るケースもあるそうです。

2.イヤホン・ヘッドホンで音楽などを聴きながら声をかける人

イヤホン・ヘッドホンで音楽などを聴いている人はたくさんいらっしゃいます。そのこと自体は何も問題無いのですが、その状態で行先や運賃などを聞いてくる人、結構多いです。
返事をしても「え?」みたいな反応をされますが、聞き取れないのは当然です。あまりの自覚の無さに呆れてしまうことも…こちらから声をかける場面など、自身が会話を想定していないなら無理もありませんが、自分から声をかけておいて“聞こえない”といった態度は、どうなんでしょうか。
改めてイヤホンを外す、音量を下げるなどして会話を再開しますが降車時など後ろに並んでいる人がいる場合は待たせることにもなってしまいがちです。

3.バスが走行中に歩き出す人

運転士にとっては一番厄介な行為と言えるのがコレです。
降りるバス停に着く少し前から降車ドアへ歩き出す、走行中に他の席へ移動する・・といった行為が非常に多いです。バスはゆっくり走っていても揺れますので転倒する事故が頻繁にあります。そのため、発車前には着席したか、手すりつり革につかまっているか等を確認しています。しかし、発車すると前を見ているので頻繁に後ろをチェックすることが難しく、気が付いたら運転席の横まで移動していたというケースもあります。もし、その時に飛び出しや割り込みでブレーキを踏めば、おそらく転倒することになるでしょう。転倒=事故なので運行はその時点で中止となります。他の利用客に迷惑がかかることは明らかです。
転倒を避けるために「走行中は車内を移動しないでください」とアナウンスしているのですが、お構いなしの人が非常に多いです。自分は大丈夫(転倒しない)と思っているのでしょうか?
そもそも席を右から左、前後に移動する意味がわかりません。バスから1秒でも早く降りたいのでしょうか?バス停に着いてドアが開くまでは、当たり前ですが降りられません。
私はバス停の少し手前から減速しはじめると、ミラーで後ろを見ています。立ち上がろうとしている人がいれば「停まるまでお待ちください」とアナウンスしています。また、ミラー越しに目が合うときがあるのですが、その時は動くのを止めるんですね。ということは、自分が指摘されていることを自覚しているわけです。

公共の乗り物を利用するにあたっては、相応のマナーも守って利用してもらいたいです。
バス運転士の困った乗客3選でした。

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました