バス業界全体として運転士不足が深刻なことは、ニュースでも取り上げられているとおりです。
私の会社でも、なんとか運転士を増やそうと躍起になっていますが、思うように応募者が集まらない様子。自社、他社とも求人広告に“入社祝い金〇〇万円”を大きく出しているのを見かけます。インパクトはありますが、場当たり的な印象は拭えず、冷ややかな目で見ている運転士たちも少なくありません。
というのも、ここ数か月で入社した人の多くは50代、中には数年で定年という人もいます。現状のダイヤを維持するためには贅沢言えない状況ですが、バス業界の問題である運転士不足、特に若い人の成りてがないわけですね。
また、入社する人数も少ないので現場では人手不足が改善された実感はありません。
全国バス運転士の平均年齢は年々上がっていて、「令和5年版 国土交通白書」によると53.4歳(2022年)となっています。
今のままでは、先細りなのが見えているわけで、その場しのぎがいつまで続けられるのか?
もちろん、会社によって状況は違いますので問題ないこともあるでしょう。
バス運転士の不規則で長時間勤務、低賃金、休めない、カスハラ…など、劣悪な労働条件の根本的な改善がないと、公共交通としてバスが今のまま存続するのは難しいと感じざるを得ません。
入社して来る人は・・
