バスの運転士不足で大きな影響が出る”2024年問題”が4月からはじまることで、会社は昨年後半より採用活動を強化してきました。
これまで“応募待ち”の姿勢だったのが、バス会社数社での合同説明会や自衛隊への求人依頼など攻めの姿勢を見せるようになってきました。その成果あってか応募者は少しずつ増えて来て入社する人数も増加傾向です。
ただ、課題もあって入社する人は早期退職したと思われる50代半ば、普通免許は持っているものの運転経験の浅い人、(理由はともかく)長期で仕事から離れていた人などなど、会社の未来に目を向けると少し?を感じてしまう採用状況です。
もともとバス運転士の高齢化問題もあり、私の会社では運転士の平均年齢が50歳を超えていて、この先数年間で退職を迎える人がたくさんいます。このまま若い世代のなり手がなければ、公共交通のバス自体が維持できなくなるのは明らかです。
また、バスという特殊な乗り物を運転するので、普通車でも運転経験が浅い、ペーパードライバーでは道路状況の判断にも影響が出かねないので即戦力としては疑問が残ります。
とはいえ、応募者がいないのでは、どうすることもできないのが実情です。深刻な人手不足の状況を毎日見ていると、現在当たり前に走っているバスですが、数年後には多くの減便や路線廃止で走っているバスが激減する状況になるのではと感じざるを得ません。
バス運転士の採用状況
