バスで移動する生徒たちを引率する先生

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バスに乗ってクラブ活動の試合や練習に行く小中学生と付き添いの先生でしょうか。休日にしばしば見かける光景です。
先日、“いい先生だなぁ”と感心させられたことがありましたので、紹介させていただきます。

10名くらいの中学生と20代後半~30歳くらいの先生(と思われる)、が駅のバス停(始発)で待っていました。他の乗車する方も待っています。ドアを開けると生徒が順番に乗車していきます。なかには乗り方がわからない子もいて友達に「どうするの?」「(整理券)ない?ない?」などと入口で立ち止まって聞きながら乗っていきます。グループの後ろで待っている他の方からすれば、何してるの早く乗れ!とヤキモキするかもしれない光景です。
(後ろ乗車)乗車すると、どこに座るとかみんなで相談しながら立ち止まっています。数名が後ろの席へ移動するとみんなが追って後ろへ行きますが、どの位置が良いとか、誰と横並びに座るか、右に左に前後に移動する子が何人かいて車内はバス旅行の様相。
最後に乗ってきた先生が静かに「乗る人の迷惑になるからさっさと座れ。お前たちだけのバスじゃない。」と諭していました。大声で怒鳴るわけでなく静かに。
学生グループはよく見かけるのですが、大抵は何も注意しない、または注意すると大声で怒鳴る、のケースが多いのですが、この先生は怒ることはなく注意事項として説明しているようにも感じました。
個人的な意見ですが、車内で大声を出すのはどうかと思う。公共の場での行為に疑問を感じてしまうためです。社会を知らない生徒たちに“教える”という意味では、注意とはいえ大声で怒鳴るのは適切ではないと考えています。

幸い発車まで時間に余裕があったので、特に問題なくすべての人が乗車できました。その間に先生は後ろで固まって座っている生徒たちに「他の人も乗るから入口で止まったら後ろの人は乗れない。さっさと乗ってどこでもすぐに座る。静かにして他の人のことも考える・・」(要約)といったことを話されていました。先述のとおり、静かに注意事項を説明している感じです。
降りる時には、「止まらない、早く降りろ」全員降りると、バスから離れたところに移動させて「出口で止まらない、後ろの人が降りられないだろ」「両替するときは事前にしておく、乗った時に時間あったよな」「バスは他の人も乗っているから迷惑をかけないようにする」などなど、注意をされていました。決して怒鳴ることなく静かに。

社会勉強の機会としてルールやマナーを教えているように見えて、感心してしまいました。
残念ながら、親でさえ注意しない、教えない人を多く見かけます。“大人”が子供に社会の仕組みを教えていく。こんな良い先生が増えていくのを願うばかりです。

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